2018年5月8日火曜日

座って移動してみる

人口密度の高い日本。混んだ交通機関での移動は日本の生活で大変なことのひとつです。身動きがとれないほどの車内で立ったまま長時間移動すると、それだけでストレスが溜まります。さらに、その間の行動は極端に制限されます。
ただ、座ることさえできれば、話は違ってきます。運転が必要な車や自転車での通勤よりも、自分の時間をいろいろなことに使えます。読書、調べ物、考え事、車窓を楽しむ、睡眠など。広いスペースがとれるなら、PC作業も食事も可能です。


それを簡単にできる方法が、指定席での移動です。多くの交通機関が指定席を用意しています。30−60分ほどの距離なら500円前後。往復でも1000円前後です。カフェで過ごす時間と考えれば、べらぼうに高いわけでもないと思います。

では、指定席がない区間はどうするか?
まずは、空いている車両を探してみます。だいたい端か真ん中かが空いていることが多いです。駅舎の構造によって、空いている車両は異なるので、路線ごとに確認が必要です。
また、空いている路線で移動してみるのもひとつです。都会では一つの目的地に対して複数のルートを選択できる場合があります。すこし回り道をしても、目的地までの時間を快適に過ごせるなら、それもアリではないでしょうか。

普通列車を使ってみるのもひとつです。たいていは特急や快速よりも空いています。京都から大阪や東京から横浜くらいの近距離なら、速い列車と10-15分くらいしか違いません。
いつもは止まらない駅に止まることで地理感がつきますし、目に入っていなかったものに気づくこともあります。

混む時間を避けるのもひとつの方法です。
始発を使ってみるのはどうでしょう?着いてからカフェや公園でゆったり過ごすのも悪くないですよ。
遅めにでてみるなら、朝9時以降、できれば10時以降の便がよいでしょう。昼間に移動する便も空いていることが多いです。


すこしお金を使うか、時間をずらしてみることで、座って移動してみてはどうでしょうか?

2018年4月29日日曜日

ドラッグストアに行かないでみる

どうしてこんなに増えているのか理解できないのですが、街にはドラッグストアがあふれかえっています。



私はまったくドラッグストアに行きません。行く必要が無いからです。



まず、たいした不調がありません。もし不調があれば、ゆっくり休みます。栄養をとって、よく寝る。全身の力を抜く。深呼吸する。ストレッチする。大体はそれでよくなります。



もし何かしら薬や衛生用品などが必要だとしても、ほぼネットで買えますし、日用品に関しても同様です。

ドラッグストアにはどこにでも売っているものしか売っていないですし、実店舗のある小売ではどこでもそうですが、売り場を探さないといけないのが面倒です。
ネットならサイトを選べばだいたい送料無料ですし、検索すれば商品のページはすぐ見つかり、そのまま注文できます。レジに並ばなくていいし、仕事に慣れない店員の相手をさせられることもありません。

いますぐ必要なものがあれば買いに行くと思うのですが、困ってドラッグストアへ駆け込んだという記憶が無いので、「いますぐ必要かつドラッグストアにしか売っていない」というものはないのだと思います。




そんな私からドラッグストアがどんな空間に見えるかというと、「効果が疑わしいものの百貨店」です。健康食品、サプリメント、対症療法の薬、予防薬。どれも効果があるのかないのかよくわからないものだらけですね。害になる場合さえあります。

そしてまた、「不健康な空間」にも見えます。ケバケバとやたら白いLED照明のせいか、中にいる人は青白く薄暗い感じに見えます。楽しげなテーマソングだけが元気な空間。



そもそも「薬を飲めば不調がよくなるにちがいない」という、前提にある考え方自体がおかしいと思うのです。この世界はロールプレイングゲームではないので、そんなに都合よくできていません。





ドラッグストアからは距離を取ったほうが、お金も時間も貯まって、自分で体調を整える習慣も身につき、健やかに過ごせると思いますよ。

2017年12月25日月曜日

あかりを消してみる

暗い部屋に入ると、とりあえず明かりををつけますね。よく見えないし、ぶつかったり踏んだりつまづいたりするおそれもあり、危ないですからね。


ただ、少し暗いとすぐつけるのではなくて、弱い光のなかで過ごしてみるのも一興です。しばらくすると目が慣れてきて、わりとよく見えるようになります。いままでにはなかった、暗がりの中だからこその情感がでることがあります。落ち着きます。


こういったことは谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』に記されていますが、現代の日常空間では、さらに感じにくくなっていると思います。いまでは、ちょっといいホテルやレストラン、バーなど、むしろおしゃれな空間で、その断片を感じることのほうが多いかもしれません。


明かりをつけることが当たり前になっている現代ですから、やはり明かりをつけるとしても、ひと工夫あるとずいぶん違います。

・間接照明や部分照明だけにしてみる
  ほの暗さがのこります。

・ろうそくをつけてみる
  ゆれる灯りと火のあたたかみが感じられる。

・上からの灯りではなく、下からの灯りにしてみる
  床や台の上に置くタイプの明かりだと、部屋全体をのぺっと照らす明かりにはなりにくい。
  天井から吊るタイプの明かりが出てくる以前の雰囲気を感じることができる。

・和室があるなら、障子からのあかりを楽しんでみる
  和紙からやわらかい光がひろがります。

・白っぽいものを減らしてみる
  白っぽいものがあると、反射で暗さが失われる。



いくらか電気代の節約にもなり、多少は掃除が行き届いてなくてもわかりにくくなるという面もありますよ(笑)

2017年12月11日月曜日

不快な音を和らげてみる

この音がなければ落ち着くのに・・・と思うことはありませんか?


どんな音をどう感じるかは人によっても違うでしょう。ある人には心地よくても、ある人には騒音でしかない。


街にあふれるいろんな音。とくに静かな場所での音。イヤホンからの音漏れ。コーヒーを啜る音。クチャラー。話し声。そして、やたらと多いアナウンス。
アナウンスに関して思い出すことがひとつ。以前、山陽新幹線に「サイレンスカー」というのがありました。異常時以外は車内放送なしで、非常に快適でしたが、2011年に廃止されてしまったのは寂しい限りです。


近隣からの音。子供の騒ぎ声。楽器の音。スピーカーからの無差別な放送。隣家からの音。自動車。飛行機。工場からの音。


家の中での音。低音が響く音楽やTVの音。話し声や鼻すすり、いびき。エアコンや冷蔵庫、掃除機、洗濯機、換気扇。このあたりは部屋の音を消してみるのも役立つと思います。


これらをすべて消すことはむずかしいですが、小さくすることはできます。


・距離をとる

・防音材を使う
耳栓したり、壁に何か貼ったり。

・静音のものに切り替える
洗濯機やエアコンは静音モードも効果あり。買い換えるときには静音のものを選ぶのもひとつです。

・ノイズでかき消す
耳が疲れますが、いつでもどこでも使えるのがこれ。様々なノイズを発生させるサービスがあります。よく使うのは、

 Simply Noise  注:音が出ます
Brown Noiseがお気に入りです。

 White Noise HQ 
ノイズ以外にも雨、小川、滝など、いろんな環境音が使えます。



心休まる静寂が訪れますように。

2017年12月2日土曜日

部屋の音を消してみる

ふだん気づくことはあまりないですが、身のまわりにはさまざまな音があふれています。
心地よい音もあれば、イライラさせられる音も。

それまで気にならなかったのに、いったん気になるとずっと気になりつづけるという経験がありませんか?



私が部屋にいて、気になり始めると気になり続けるのは、こんな音です

  TVやラジオ、オーディオなど、自分と関係のない感情が流れ込んでくるもの

  機械の運転音
 
   冷蔵庫
 
   換気扇
 
   除湿機
 
   エアコン
 
   洗濯機
 
   掃除機
 
   PCのファン
 
   蛍光灯



これらを消してみると、落ち着きますし、聞こえなかった音が聞こえてきます。

  虫の声

  風の音

  風に木の葉が揺れる音
  
  落ち葉を吹き飛ばす機械の音

  屋根にカラスがとまった音

  猫が瓦を歩く音

  蜂の羽音

  雨が葉をうつ音

  雪のはらはらふる静けさ

  雷の音

  静けさそのものの音

家の中で虫の声がすると思ったら、押し入れにコオロギが、ということもありました。頭の働きもよくなるように思います。



以下、試してみてはどうでしょう?

  テレビやラジオなどの電源を必要なとき以外は切っておく

  音がしないものに変えてみるのもひとつ

  ファンヒーターよりストーブ

  モーターやファンの音がする機械は静音のものに




いつもは聞こえていなかった自然を感じる音、楽しんでみてください!



2017年8月25日金曜日

なにも持たずにでかけてみる

一日を終えて、肩こりましたか?緊張や姿勢の影響も大きいですが、荷物をたくさん持ち歩いているからかもしれません。どうしても肩にのしかかってきますからね。

温泉からの風呂あがり、そぞろ歩きするときのことを考えてみてください。すごく身軽ですよね。楽そのものです。

その身軽さを普段から楽しむには、必要なもの以外は家に置いて出てみるのがおすすめです。



出かけるのに絶対に必要なものというと、手ぶらなら、


 鍵


でしょうか。

鍵以外はなにも持たずに出かけるというのも楽しい冒険ができそうではありますが、やはり少し不便ですね。もう少し便利に外出するには、


 現金
   紙幣
   硬貨
 スマホ
 カード類
   クレジットカード
   キャッシュカード
   定期など
   交通系ICカード


といったところがあるとよいでしょうか。

これだけなら、鞄なしで出かけられますね。重みも、かさばって動きを制限するものもほとんどありません。動きやすくて、まるで世界が半分になったように感じると思います。


実は、財布はなくても困りません。けっこう分厚かったり重かったりして、ポケットの中でも場所をとるわりに、たいした機能はありませんしね。
カードや小銭はバラけると使いにくいので、まとめるためのものはあると便利ですが、カードケースや小銭入れで十分です。革のものよりもカードケースは樹脂、小銭入れは布のがま口が軽くて薄くて使いやすいです。



鞄にいれて持ち運ぶものは、思い切って、なるべく置いていきましょう。「あれば便利だが、なくてもいざとなれば買ったり借りたりできる」ものが多いと思います。どこまで入れるかはその日の予定で決めてください。


比較的よく持ち歩かれていそうなものは、


  筆記用具
  飲み物
  折り畳み傘
  防寒着
  たまに使うカード類
    交通系カード
    ショップカード
  デバイス類
    タブレット
    電子書籍リーダー
    ノートパソコン
  ケーブル
  バッテリ
  充電器
  本
  名刺入れ
  衛生用品
  女性だと化粧品類?


といったところでしょうか。




ちなみに、ここに挙がっていないもの、つまり持ち歩かないものは、そもそも家にもなくてもいいものの可能性があります。持ち歩きもせず、家でも使わないなら、外でも家でも使わないということ。つまり、なくてもよいものです。減らしてみるチャンスかもしれません。

からだも心も軽くして楽にいきましょう!

2017年8月5日土曜日

買い物を平日だけにしてみる

「え、店が全部閉まってる。お土産買えない。。。なんで!?」


ドイツ、オーストリア、イタリア、スペインあたりへ行くと、日曜や祝日は飲食店、美術館、博物館以外のほとんど全てのお店が閉まっています。法律で決まっているそうです。キリスト教の影響で安息日という考えがあるとのこと。そのせいか、中華系移民の店は開いている場合があります。旅行客でけっこう繁盛してます(笑)
ちなみに、イスラム圏は金曜日が休みらしいです。


この一昔前の正月のような休み、旅行者にとっては非常に不便です。日本人は短い旅程の人が多く、現地到着日か出発日が日曜日になることも多いですね。すると、飲料水や現地SIMが手に入らなかったり、旅の最後にお土産が買えなくて焦ったりすることになります。


ただ、休みの日の街は独特の穏やかな雰囲気で、私は好きです。散歩したり、運動したり、読書したり、大事な人と過ごしたり、家にいたり、ゆったりした時間が流れています。小売の店が開いていないことで、多くの労働者が休めるという側面もあります。カフェやレストラン、美術館や劇場、公共交通機関なんかは営業しているので、そこで働いている人たちは大変ですが。。。


日本でこれを全面的にやるのは難しそうですが、個人的に勝手にやるのは簡単です。買い物を平日にするだけですから。もちろん、どうしても必要なときは休日に買い物してもいいでしょう。


平日にだけ買い物するというのは、いざやってみると、なかなか快適です。なんといっても店が空いています。店員さんが見つからなくて待ちぼうけということがありません。お店の人とゆっくりおしゃべりしながら品物を選ぶこともできます。人をかき分けなくても歩けますし、ぶつかって嫌な思いをする事もありません。レジで長い列に並ぶこともありません。平日に時間をとらないと買い物できないので、効率よく仕事を終えることにもつながります。そして、休日は落ち着いたところでゆっくりできます。


一歩すすめて、平日の中でも限られた日にだけ買い物するのもオススメです。例えば「水曜日だけ」とか「月・水・金だけ」とか。特定の日以外は買い物をしないことにすると、時間の使い方がより効率的になり、浮いた時間を大事なことに使えるようになります。


ネットでの買い物も平日限定にしてみるといいですよ。ネットで買い物すると実店舗に出かけるよりも時間の効率はいいはずですが、無数に商品があるため、比較検討をすると結構な時間を使います。24時間365日営業なので、やりはじめると際限なく時間を費やしてしまうこともあります。なので、「19時から20時まで」など時間帯も限定してしまうのも有効な小技です。


買い物に使う時間が減ると、不要な買い物を防ぐ方向に力が働き、ひいては物を減らすことにもつながります。

いいことずくめなので、ぜひ試してみてください!