2017年7月24日月曜日

持ち物を減らしてみる

シンプルライフ、断捨離、片づけの魔法、ミニマリズムなどなど、モノをへらすことが流行ってますね。中身は、それを飯の種にしている人たちには大きな違いがあると思いますが、世の多くの人が自分でとりいれる分には共通している部分が多いです。


簡単にまとめると、「管理する対象が減ると、物理的にも精神的にも煩わしさから開放され、心おだやかに暮らせる」という話ですね。もともとお坊さんの所有物が袈裟と托鉢の鉢だけに限られていたのも、それが理由です。現代の日本の坊さんの多くは、なんでもアリですが。


私はモノを減らすのが好きですが、昔からそうだったわけではありません。昔は自分もそうだったのか思い出せないのですが、実家に帰ると、両親がゴミに埋もれて暮らしているようにしか見えないくらいです。おもしろいことに、実家に暮らしていた頃には、ときどき何かにつまづくとき以外は、まったく気になっていませんでした。


持ち物を減らしてみようと思ったきっかけは、いくつかあります。

まず、大学時代の下宿を引き払うとき。大量の使っていないものに囲まれて暮らしていたことを認識しました。

次に、原始仏教との共通点。もともと原始仏教の考え方が好きで、共通点が多かったこともあり、シンプルライフという考え方がすっと入ってきました。

そして、旅暮らしをしてみて。バックパッカーとして半年ほど旅をしたことがありますが、そのときに「家に置いてきたモノは、なくても困らないものなんだ」と気づきました。


なかでも旅ぐらしから得たものは多く、いっそうモノを減らすきっかけとなりました。実際、家に置いてきたものは半年間使わなかったわけですからね。


ただ、多くの人は旅ぐらしをしているわけではなく、定住しています。旅先でいるもの以外にも必要なものがいろいろありますね。


そこで、

所有しているモノ = 旅の道具 + 定住用の道具 と考えてみましょう


私のおすすめは、以下のとおりです。

 旅の道具は背負って歩ける範囲に
 定住用の道具は、機能性や生活の充実を考えつつも少なめで、床や机には物を置かない



そういった状態を目指すには、いくつか重要なポイントがあります。

まずは、やはり余計なものを捨てることです。多すぎては背負って歩けないし、床や机にモノを置かざるを得なくなってしまいます。

捨て方にも方法がありますが、「モノを持ってみて、ときめかなかったら捨てる」というのは案外いい有効だと思います。

「片付けの魔法」ではモノの種類ごとに全部ならべて必要なもの以外は処分することを推奨していますが、自分一人で一度で完璧にやるのはなかなか難しいと思います。

私は、場所ごとに捨てていくのもアリだと思います。引き出し、押し入れをひとつづつ空にしていく。まだ収納家具がたくさんあるなら、空にできた収納家具も捨てる。そして、作り付けの収納スペースがあるなら、できるだけそこに入る範囲のもので生活する。片付けにかける時間をあらかじめ決めておくのも有効な手段です。

「旅の道具を定住用にも使う」というのも使えるテクニックです。旅の道具は小さく軽くて場所を取らないものが多いです。



次に重要なのが、全てのものに決まった置き場をつくること。これさえしておけば、床や机の上にモノを置きっぱなしにすることがなくなります。



また、減らすことを中心に書いてきましたが、生活で重点をおいているものに関しては、あえて数や量を制限することににこだわらないのもひとつです。いまのところ食器や調理器具にはこれを適応しています。



最後に、一度も使っていなくても、長年使わなかったものは捨てる。
着ていない服や、読んでいない本、使っていない食器などなど。

ちょっとやってみるだけで、素敵なモノだけに囲まれた快適な暮らしが待ってますよ!

2017年7月10日月曜日

家のご飯を充実させてみる

 もともと外食は好きな方です。おいしい料理、非日常の雰囲気、準備も片付けもない気楽さ。死ぬまで外食だけでも悪くないと思ってました。

 でも、このところ家での食事が増えてきました。ちょっと料理に力を入れただけで自宅の食事レベルが劇的にあがり、わざわざ食べに行こうと思う店が激減してしまったことも理由のひとつです。ほかにも利点がいくつもあり、ますます家での食事を楽しんでいます。



 いくつか挙げてみます。

・完全禁煙
 もともと外食で気になる点のひとつは受動喫煙でした。近年叫ばれている健康被害も大事ですが、それよりも、あの臭いのために食事の楽しみが大きく損なわれるからです。これが完全になくなるのは大きい。食べログで完全禁煙かどうか調べる手間が省けます。

・簡単な料理は家でつくってもかなりおいしい
 すこし良い素材と調味料を選べば、焼く・蒸す・炒めるだけでも十分に美味しいです。まるごと蒸し料理は初心者にもおすすめです。炭火の扱いに覚えがあるなら、炭火もおすすめです。調味料は、まずは塩・胡椒・酒・醤油・味噌・オリーブオイルくらいで。
 米は土鍋や羽釜で炊くだけで、ほとんどの外食店よりおいしくできます。
 一生使えるスキルがどんどん身につくのもメリットです。

・酒の状態をコントロールできる
 外食ではほぼ望めない、奇跡を祈るしかない部分が全てコントロールできます。値段の話ではなく、酒自体をさまざまな形で味わえることに意義があります。酒に少しでもこだわりのある人には大きな利点です。
 たとえば温度。冷蔵庫から出したばかりも、常温よりすこし冷えたくらいも、常温も、燗の具合もお好みで。
 酒器も自由です。片口やデカンタ、ぐい呑みやグラス茶碗まで、お好きなもので。
 タイミングも大事ですよね。飲む半日前から開栓しておくも、いったんデカンタ・徳利・片口へ移すも、いつ移すも、思いのまま。
 もちろん酒自体も。いつものお気に入りの一本でも、馴染みの酒屋のおすすめでも、自由に選べます。
 これらが自由にできることで、ほとんどの店よりも酒を楽しめます。

・嫌な人がいない
 クチャラー、騒がしい客、愚痴ばかりの客やこっちが金をもらいたくなる給仕とすごす必要がありません。

・時間が自由に設定できる
 朝9時開始でもいいですし、閉店時間もありません。気に入った酒と肴を一日中、一晩でも楽しみ続けることができます。

・人数を自由に設定できる
 多少の増減は問題ないです。グラスやカトラリー、座布団や椅子の数を用意するのはちょっと大変ですが。

・すぐ横になれる
 お酒が入ると眠くなる人には最高の利点です(笑)



 用意と後片付けは時間かかってしまいますが食洗機の力を借りれば大丈夫。詰め込まずに回数をまわすのがコツです。



 家ごはん、ちょっと手をかけてやってみませんか?

 「家での時間なんて全然とれない!」という人は、もったいない人生の過ごし方をしているかもしれません。