2017年12月25日月曜日

あかりを消してみる

暗い部屋に入ると、とりあえず明かりををつけますね。よく見えないし、ぶつかったり踏んだりつまづいたりするおそれもあり、危ないですからね。


ただ、少し暗いとすぐつけるのではなくて、弱い光のなかで過ごしてみるのも一興です。しばらくすると目が慣れてきて、わりとよく見えるようになります。いままでにはなかった、暗がりの中だからこその情感がでることがあります。落ち着きます。


こういったことは谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』に記されていますが、現代の日常空間では、さらに感じにくくなっていると思います。いまでは、ちょっといいホテルやレストラン、バーなど、むしろおしゃれな空間で、その断片を感じることのほうが多いかもしれません。


明かりをつけることが当たり前になっている現代ですから、やはり明かりをつけるとしても、ひと工夫あるとずいぶん違います。

・間接照明や部分照明だけにしてみる
  ほの暗さがのこります。

・ろうそくをつけてみる
  ゆれる灯りと火のあたたかみが感じられる。

・上からの灯りではなく、下からの灯りにしてみる
  床や台の上に置くタイプの明かりだと、部屋全体をのぺっと照らす明かりにはなりにくい。
  天井から吊るタイプの明かりが出てくる以前の雰囲気を感じることができる。

・和室があるなら、障子からのあかりを楽しんでみる
  和紙からやわらかい光がひろがります。

・白っぽいものを減らしてみる
  白っぽいものがあると、反射で暗さが失われる。



いくらか電気代の節約にもなり、多少は掃除が行き届いてなくてもわかりにくくなるという面もありますよ(笑)

2017年12月11日月曜日

不快な音を和らげてみる

この音がなければ落ち着くのに・・・と思うことはありませんか?


どんな音をどう感じるかは人によっても違うでしょう。ある人には心地よくても、ある人には騒音でしかない。


街にあふれるいろんな音。とくに静かな場所での音。イヤホンからの音漏れ。コーヒーを啜る音。クチャラー。話し声。そして、やたらと多いアナウンス。
アナウンスに関して思い出すことがひとつ。以前、山陽新幹線に「サイレンスカー」というのがありました。異常時以外は車内放送なしで、非常に快適でしたが、2011年に廃止されてしまったのは寂しい限りです。


近隣からの音。子供の騒ぎ声。楽器の音。スピーカーからの無差別な放送。隣家からの音。自動車。飛行機。工場からの音。


家の中での音。低音が響く音楽やTVの音。話し声や鼻すすり、いびき。エアコンや冷蔵庫、掃除機、洗濯機、換気扇。このあたりは部屋の音を消してみるのも役立つと思います。


これらをすべて消すことはむずかしいですが、小さくすることはできます。


・距離をとる

・防音材を使う
耳栓したり、壁に何か貼ったり。

・静音のものに切り替える
洗濯機やエアコンは静音モードも効果あり。買い換えるときには静音のものを選ぶのもひとつです。

・ノイズでかき消す
耳が疲れますが、いつでもどこでも使えるのがこれ。様々なノイズを発生させるサービスがあります。よく使うのは、

 Simply Noise  注:音が出ます
Brown Noiseがお気に入りです。

 White Noise HQ 
ノイズ以外にも雨、小川、滝など、いろんな環境音が使えます。



心休まる静寂が訪れますように。

2017年12月2日土曜日

部屋の音を消してみる

ふだん気づくことはあまりないですが、身のまわりにはさまざまな音があふれています。
心地よい音もあれば、イライラさせられる音も。

それまで気にならなかったのに、いったん気になるとずっと気になりつづけるという経験がありませんか?



私が部屋にいて、気になり始めると気になり続けるのは、こんな音です

  TVやラジオ、オーディオなど、自分と関係のない感情が流れ込んでくるもの

  機械の運転音
 
   冷蔵庫
 
   換気扇
 
   除湿機
 
   エアコン
 
   洗濯機
 
   掃除機
 
   PCのファン
 
   蛍光灯



これらを消してみると、落ち着きますし、聞こえなかった音が聞こえてきます。

  虫の声

  風の音

  風に木の葉が揺れる音
  
  落ち葉を吹き飛ばす機械の音

  屋根にカラスがとまった音

  猫が瓦を歩く音

  蜂の羽音

  雨が葉をうつ音

  雪のはらはらふる静けさ

  雷の音

  静けさそのものの音

家の中で虫の声がすると思ったら、押し入れにコオロギが、ということもありました。頭の働きもよくなるように思います。



以下、試してみてはどうでしょう?

  テレビやラジオなどの電源を必要なとき以外は切っておく

  音がしないものに変えてみるのもひとつ

  ファンヒーターよりストーブ

  モーターやファンの音がする機械は静音のものに




いつもは聞こえていなかった自然を感じる音、楽しんでみてください!



2017年8月25日金曜日

なにも持たずにでかけてみる

一日を終えて、肩こりましたか?緊張や姿勢の影響も大きいですが、荷物をたくさん持ち歩いているからかもしれません。どうしても肩にのしかかってきますからね。

温泉からの風呂あがり、そぞろ歩きするときのことを考えてみてください。すごく身軽ですよね。楽そのものです。

その身軽さを普段から楽しむには、必要なもの以外は家に置いて出てみるのがおすすめです。



出かけるのに絶対に必要なものというと、手ぶらなら、


 鍵


でしょうか。

鍵以外はなにも持たずに出かけるというのも楽しい冒険ができそうではありますが、やはり少し不便ですね。もう少し便利に外出するには、


 現金
   紙幣
   硬貨
 スマホ
 カード類
   クレジットカード
   キャッシュカード
   定期など
   交通系ICカード


といったところがあるとよいでしょうか。

これだけなら、鞄なしで出かけられますね。重みも、かさばって動きを制限するものもほとんどありません。動きやすくて、まるで世界が半分になったように感じると思います。


実は、財布はなくても困りません。けっこう分厚かったり重かったりして、ポケットの中でも場所をとるわりに、たいした機能はありませんしね。
カードや小銭はバラけると使いにくいので、まとめるためのものはあると便利ですが、カードケースや小銭入れで十分です。革のものよりもカードケースは樹脂、小銭入れは布のがま口が軽くて薄くて使いやすいです。



鞄にいれて持ち運ぶものは、思い切って、なるべく置いていきましょう。「あれば便利だが、なくてもいざとなれば買ったり借りたりできる」ものが多いと思います。どこまで入れるかはその日の予定で決めてください。


比較的よく持ち歩かれていそうなものは、


  筆記用具
  飲み物
  折り畳み傘
  防寒着
  たまに使うカード類
    交通系カード
    ショップカード
  デバイス類
    タブレット
    電子書籍リーダー
    ノートパソコン
  ケーブル
  バッテリ
  充電器
  本
  名刺入れ
  衛生用品
  女性だと化粧品類?


といったところでしょうか。




ちなみに、ここに挙がっていないもの、つまり持ち歩かないものは、そもそも家にもなくてもいいものの可能性があります。持ち歩きもせず、家でも使わないなら、外でも家でも使わないということ。つまり、なくてもよいものです。減らしてみるチャンスかもしれません。

からだも心も軽くして楽にいきましょう!

2017年8月5日土曜日

買い物を平日だけにしてみる

「え、店が全部閉まってる。お土産買えない。。。なんで!?」


ドイツ、オーストリア、イタリア、スペインあたりへ行くと、日曜や祝日は飲食店、美術館、博物館以外のほとんど全てのお店が閉まっています。法律で決まっているそうです。キリスト教の影響で安息日という考えがあるとのこと。そのせいか、中華系移民の店は開いている場合があります。旅行客でけっこう繁盛してます(笑)
ちなみに、イスラム圏は金曜日が休みらしいです。


この一昔前の正月のような休み、旅行者にとっては非常に不便です。日本人は短い旅程の人が多く、現地到着日か出発日が日曜日になることも多いですね。すると、飲料水や現地SIMが手に入らなかったり、旅の最後にお土産が買えなくて焦ったりすることになります。


ただ、休みの日の街は独特の穏やかな雰囲気で、私は好きです。散歩したり、運動したり、読書したり、大事な人と過ごしたり、家にいたり、ゆったりした時間が流れています。小売の店が開いていないことで、多くの労働者が休めるという側面もあります。カフェやレストラン、美術館や劇場、公共交通機関なんかは営業しているので、そこで働いている人たちは大変ですが。。。


日本でこれを全面的にやるのは難しそうですが、個人的に勝手にやるのは簡単です。買い物を平日にするだけですから。もちろん、どうしても必要なときは休日に買い物してもいいでしょう。


平日にだけ買い物するというのは、いざやってみると、なかなか快適です。なんといっても店が空いています。店員さんが見つからなくて待ちぼうけということがありません。お店の人とゆっくりおしゃべりしながら品物を選ぶこともできます。人をかき分けなくても歩けますし、ぶつかって嫌な思いをする事もありません。レジで長い列に並ぶこともありません。平日に時間をとらないと買い物できないので、効率よく仕事を終えることにもつながります。そして、休日は落ち着いたところでゆっくりできます。


一歩すすめて、平日の中でも限られた日にだけ買い物するのもオススメです。例えば「水曜日だけ」とか「月・水・金だけ」とか。特定の日以外は買い物をしないことにすると、時間の使い方がより効率的になり、浮いた時間を大事なことに使えるようになります。


ネットでの買い物も平日限定にしてみるといいですよ。ネットで買い物すると実店舗に出かけるよりも時間の効率はいいはずですが、無数に商品があるため、比較検討をすると結構な時間を使います。24時間365日営業なので、やりはじめると際限なく時間を費やしてしまうこともあります。なので、「19時から20時まで」など時間帯も限定してしまうのも有効な小技です。


買い物に使う時間が減ると、不要な買い物を防ぐ方向に力が働き、ひいては物を減らすことにもつながります。

いいことずくめなので、ぜひ試してみてください!

2017年7月24日月曜日

持ち物を減らしてみる

シンプルライフ、断捨離、片づけの魔法、ミニマリズムなどなど、モノをへらすことが流行ってますね。中身は、それを飯の種にしている人たちには大きな違いがあると思いますが、世の多くの人が自分でとりいれる分には共通している部分が多いです。


簡単にまとめると、「管理する対象が減ると、物理的にも精神的にも煩わしさから開放され、心おだやかに暮らせる」という話ですね。もともとお坊さんの所有物が袈裟と托鉢の鉢だけに限られていたのも、それが理由です。現代の日本の坊さんの多くは、なんでもアリですが。


私はモノを減らすのが好きですが、昔からそうだったわけではありません。昔は自分もそうだったのか思い出せないのですが、実家に帰ると、両親がゴミに埋もれて暮らしているようにしか見えないくらいです。おもしろいことに、実家に暮らしていた頃には、ときどき何かにつまづくとき以外は、まったく気になっていませんでした。


持ち物を減らしてみようと思ったきっかけは、いくつかあります。

まず、大学時代の下宿を引き払うとき。大量の使っていないものに囲まれて暮らしていたことを認識しました。

次に、原始仏教との共通点。もともと原始仏教の考え方が好きで、共通点が多かったこともあり、シンプルライフという考え方がすっと入ってきました。

そして、旅暮らしをしてみて。バックパッカーとして半年ほど旅をしたことがありますが、そのときに「家に置いてきたモノは、なくても困らないものなんだ」と気づきました。


なかでも旅ぐらしから得たものは多く、いっそうモノを減らすきっかけとなりました。実際、家に置いてきたものは半年間使わなかったわけですからね。


ただ、多くの人は旅ぐらしをしているわけではなく、定住しています。旅先でいるもの以外にも必要なものがいろいろありますね。


そこで、

所有しているモノ = 旅の道具 + 定住用の道具 と考えてみましょう


私のおすすめは、以下のとおりです。

 旅の道具は背負って歩ける範囲に
 定住用の道具は、機能性や生活の充実を考えつつも少なめで、床や机には物を置かない



そういった状態を目指すには、いくつか重要なポイントがあります。

まずは、やはり余計なものを捨てることです。多すぎては背負って歩けないし、床や机にモノを置かざるを得なくなってしまいます。

捨て方にも方法がありますが、「モノを持ってみて、ときめかなかったら捨てる」というのは案外いい有効だと思います。

「片付けの魔法」ではモノの種類ごとに全部ならべて必要なもの以外は処分することを推奨していますが、自分一人で一度で完璧にやるのはなかなか難しいと思います。

私は、場所ごとに捨てていくのもアリだと思います。引き出し、押し入れをひとつづつ空にしていく。まだ収納家具がたくさんあるなら、空にできた収納家具も捨てる。そして、作り付けの収納スペースがあるなら、できるだけそこに入る範囲のもので生活する。片付けにかける時間をあらかじめ決めておくのも有効な手段です。

「旅の道具を定住用にも使う」というのも使えるテクニックです。旅の道具は小さく軽くて場所を取らないものが多いです。



次に重要なのが、全てのものに決まった置き場をつくること。これさえしておけば、床や机の上にモノを置きっぱなしにすることがなくなります。



また、減らすことを中心に書いてきましたが、生活で重点をおいているものに関しては、あえて数や量を制限することににこだわらないのもひとつです。いまのところ食器や調理器具にはこれを適応しています。



最後に、一度も使っていなくても、長年使わなかったものは捨てる。
着ていない服や、読んでいない本、使っていない食器などなど。

ちょっとやってみるだけで、素敵なモノだけに囲まれた快適な暮らしが待ってますよ!

2017年7月10日月曜日

家のご飯を充実させてみる

 もともと外食は好きな方です。おいしい料理、非日常の雰囲気、準備も片付けもない気楽さ。死ぬまで外食だけでも悪くないと思ってました。

 でも、このところ家での食事が増えてきました。ちょっと料理に力を入れただけで自宅の食事レベルが劇的にあがり、わざわざ食べに行こうと思う店が激減してしまったことも理由のひとつです。ほかにも利点がいくつもあり、ますます家での食事を楽しんでいます。



 いくつか挙げてみます。

・完全禁煙
 もともと外食で気になる点のひとつは受動喫煙でした。近年叫ばれている健康被害も大事ですが、それよりも、あの臭いのために食事の楽しみが大きく損なわれるからです。これが完全になくなるのは大きい。食べログで完全禁煙かどうか調べる手間が省けます。

・簡単な料理は家でつくってもかなりおいしい
 すこし良い素材と調味料を選べば、焼く・蒸す・炒めるだけでも十分に美味しいです。まるごと蒸し料理は初心者にもおすすめです。炭火の扱いに覚えがあるなら、炭火もおすすめです。調味料は、まずは塩・胡椒・酒・醤油・味噌・オリーブオイルくらいで。
 米は土鍋や羽釜で炊くだけで、ほとんどの外食店よりおいしくできます。
 一生使えるスキルがどんどん身につくのもメリットです。

・酒の状態をコントロールできる
 外食ではほぼ望めない、奇跡を祈るしかない部分が全てコントロールできます。値段の話ではなく、酒自体をさまざまな形で味わえることに意義があります。酒に少しでもこだわりのある人には大きな利点です。
 たとえば温度。冷蔵庫から出したばかりも、常温よりすこし冷えたくらいも、常温も、燗の具合もお好みで。
 酒器も自由です。片口やデカンタ、ぐい呑みやグラス茶碗まで、お好きなもので。
 タイミングも大事ですよね。飲む半日前から開栓しておくも、いったんデカンタ・徳利・片口へ移すも、いつ移すも、思いのまま。
 もちろん酒自体も。いつものお気に入りの一本でも、馴染みの酒屋のおすすめでも、自由に選べます。
 これらが自由にできることで、ほとんどの店よりも酒を楽しめます。

・嫌な人がいない
 クチャラー、騒がしい客、愚痴ばかりの客やこっちが金をもらいたくなる給仕とすごす必要がありません。

・時間が自由に設定できる
 朝9時開始でもいいですし、閉店時間もありません。気に入った酒と肴を一日中、一晩でも楽しみ続けることができます。

・人数を自由に設定できる
 多少の増減は問題ないです。グラスやカトラリー、座布団や椅子の数を用意するのはちょっと大変ですが。

・すぐ横になれる
 お酒が入ると眠くなる人には最高の利点です(笑)



 用意と後片付けは時間かかってしまいますが食洗機の力を借りれば大丈夫。詰め込まずに回数をまわすのがコツです。



 家ごはん、ちょっと手をかけてやってみませんか?

 「家での時間なんて全然とれない!」という人は、もったいない人生の過ごし方をしているかもしれません。

2017年6月26日月曜日

死について考えてみる

 いまよりもはるかに死が日常にありふれていた昔から、「死ぬことを忘れないこと」の重要性はたえず意識されてきました。その影響は、さまざまな美術のなかにもうかがうことができます。

 西洋なら、骸骨や動物の死体、枯れた植物などを配したもの、
   https://goo.gl/hXuZRt
 肉親の死体との写真であったり、
   https://goo.gl/DZKV5t
 日本なら、骸骨図や
   https://goo.gl/syEqVd
 涅槃図であったり。
   https://goo.gl/D3e8t7



 「死ぬことを忘れないこと」。これを、思いきっていま風な言葉にすると、


   「人生のリスクマネジメントとタイムマネジメントを怠らない」


と捉えることができると思います。

・リスクマネジメント
 ひとことで言うと「『いま自分が死んだら、誰かなにか困るか?』に対応する」こと。
 困るのは自分自身かもしれませんし、それとも自分以外のだれかかもしれません。パートナー、家族、友人、ビジネスパートナーあたりでしょうか。また、5秒後に死んでも何も困らないという人も結構たくさんいると思います。
 何が困るか? 道半ばである。金銭の支払。伝えたかったことがある。等々。
 では、困らないために何ができるか? できないことはたくさんあるでしょうが、できることも少なくはないことに気づくと思います。

 個人的には、あなたがいま死ぬと、おそらく医療関係者がどこまで何をしてよいか対応に困るので、「どんな感じで死ぬつもりなのか、まわりの人と話しておいてほしい」というのがありますが、それはまたおいおい。

・タイムマネジメント
 ひとことで言うと、「『死ぬまでにしたいことがあるか?』に対応すること」。
 元気でないとできない? なら、早めがいいですね。
 期限がある? 何年までに?何歳までに? 期限前倒しで早めに。
 所要時間は? 年単位?月単位?それ以下? 長くかかることなら早めに。
 できなくても「ま、いっか!」と思えることか? であれば、後回しで。
 これらを定期的に問い直す。
 何をやるのも、死ぬまで。実は、そのちょっと前までの元気なうち。


 「死ぬことを忘れないこと」が昔からずっと言われているということは、きっと忘れがちに生きてしまうのが人間なのだとは思います。ただ、ときどき思い起こすと、本当に大事なことにリソースを向けやすくなると思います。



  つひにゆく道とはかねてきゝしかど 昨日今日とは思はざりしを
                                 在原業平




2017年6月19日月曜日

余裕のありまくる予定をたててみる

 やることを減らしたら、次は余裕のありまくる予定をたてましょう。


 まず、締め切り(締切1)の日時を決めます。これとは別に、余裕を持たせて仕上げておくための締め切り(締切2)も設定します。締切2は締切1の一週間から一ヶ月以上は前にしましょう。あんまり前にしすぎても気が入らないので、加減が大切です。

 つぎに、所要時間を見積もります。予測の倍か、最低でも5割増しにはしましょう。さらに、1日のうち使える時間の半分にしか予定を入れないのが肝心です。例えば2時間枠に1時間分の予定しか入れないということです。そして、誰かに任せる仕事には、早めの締め切りを設定しましょう。

 あとは、その期日までに必死でやるだけです。


 これだけ余裕を持っておくと、予定どおりに進まなかった場合も、のこり時間がたっぷりあります。予測どおりにいかなくても、予定していた流れに回復しやすいです。予定変更など突発的な事態にも対応しやすいです。

 それでもやっぱり遅れてはいくことも往々にしてあります。ましてやガチガチに予定を詰め込んでいると、少しでも予定が狂うと簡単にそれ以降の予定すべてが破綻します。余裕、大事ですね。



 それでもし時間が余ったら。完成度をあげる、休息をとる、先取りで翌日以降の用事を始める。どれでもお好きにどうぞ。


 時間が足りなかったら。再度やることをへらす、誰かに任せる、早くできる方法を考える、やらなくてもいいことをやめる。見積もりが甘すぎる場合もあるでしょう。

 そして、「仕事にとりかからずに他のことをして」ませんか?本題を脇においてやってしまいがちなことがあるなら、それをしない仕組みづくりも大事です。

 「一時的に無理する」のもひとつではありますが、最長で一週間くらいにしたほうが身のためでしょう。



 日々の営みも、自分の人生も、余裕をもってやっていきましょう!