もともと外食は好きな方です。おいしい料理、非日常の雰囲気、準備も片付けもない気楽さ。死ぬまで外食だけでも悪くないと思ってました。
でも、このところ家での食事が増えてきました。ちょっと料理に力を入れただけで自宅の食事レベルが劇的にあがり、わざわざ食べに行こうと思う店が激減してしまったことも理由のひとつです。ほかにも利点がいくつもあり、ますます家での食事を楽しんでいます。
いくつか挙げてみます。
・完全禁煙
もともと外食で気になる点のひとつは受動喫煙でした。近年叫ばれている健康被害も大事ですが、それよりも、あの臭いのために食事の楽しみが大きく損なわれるからです。これが完全になくなるのは大きい。食べログで完全禁煙かどうか調べる手間が省けます。
・簡単な料理は家でつくってもかなりおいしい
すこし良い素材と調味料を選べば、焼く・蒸す・炒めるだけでも十分に美味しいです。まるごと蒸し料理は初心者にもおすすめです。炭火の扱いに覚えがあるなら、炭火もおすすめです。調味料は、まずは塩・胡椒・酒・醤油・味噌・オリーブオイルくらいで。
米は土鍋や羽釜で炊くだけで、ほとんどの外食店よりおいしくできます。
一生使えるスキルがどんどん身につくのもメリットです。
・酒の状態をコントロールできる
外食ではほぼ望めない、奇跡を祈るしかない部分が全てコントロールできます。値段の話ではなく、酒自体をさまざまな形で味わえることに意義があります。酒に少しでもこだわりのある人には大きな利点です。
たとえば温度。冷蔵庫から出したばかりも、常温よりすこし冷えたくらいも、常温も、燗の具合もお好みで。
酒器も自由です。片口やデカンタ、ぐい呑みやグラス茶碗まで、お好きなもので。
タイミングも大事ですよね。飲む半日前から開栓しておくも、いったんデカンタ・徳利・片口へ移すも、いつ移すも、思いのまま。
もちろん酒自体も。いつものお気に入りの一本でも、馴染みの酒屋のおすすめでも、自由に選べます。
これらが自由にできることで、ほとんどの店よりも酒を楽しめます。
・嫌な人がいない
クチャラー、騒がしい客、愚痴ばかりの客やこっちが金をもらいたくなる給仕とすごす必要がありません。
・時間が自由に設定できる
朝9時開始でもいいですし、閉店時間もありません。気に入った酒と肴を一日中、一晩でも楽しみ続けることができます。
・人数を自由に設定できる
多少の増減は問題ないです。グラスやカトラリー、座布団や椅子の数を用意するのはちょっと大変ですが。
・すぐ横になれる
お酒が入ると眠くなる人には最高の利点です(笑)
用意と後片付けは時間かかってしまいますが食洗機の力を借りれば大丈夫。詰め込まずに回数をまわすのがコツです。
家ごはん、ちょっと手をかけてやってみませんか?
「家での時間なんて全然とれない!」という人は、もったいない人生の過ごし方をしているかもしれません。