2017年5月13日土曜日

いつもの倍は休んでみる

見えます・・見えます・・・。
ディスプレイをのぞき込む、疲れた顔が。
だいぶお疲れの様子ですね。今週も忙しかったですからね。こんなに疲れているときは、いつもの倍は休みましょう。そんな時間はない?でも、しっかり休んだほうが、結局はトータルのパフォーマンスはよくなると思いますよ。
ヒトは数万年単位で自然の淘汰をくぐり抜けてきました。誰もが日常的に灯りを使うようになってまだ100年かそこらの時間は、ヒトの歴史の中ではほんの瞬きでしかありません。微生物なら数分から数時間で次の世代に変わって目まぐるしく環境の変化に適応していきますが、ヒトは世代交代の周期が20年から30年ほどです。100年程度で急激な変化に最適化するようにはできていません。
もともとヒトは夜行性ではなく、いまも原始時代と同じようにお天道さまが出ている間に行動し、沈んだら休むことでこそうまくまわるようにできているのです。にもかかわらず、夜も休まず仕事したり、あとから後悔するしょうもない動画やSNS、まとめサイトなんかで時間を消費したりしていると、だんだん疲れがたまって調子が出なくなってきます。
さらに、夜に休めても昼が連日の活動つづきでは、やはり疲れがたまってしまいます。動物であるヒトの体は「ほとんど休んでたまに活動する」くらいでちょうどうまくいくようにできているのです。犬や猫など他の動物を観察するとわかりますが、やつらは基本的にいつも休憩してますよね。必要なときしか動かず、昼間でも常に全力で活動してはいません。それで、必要な時は全力で動けるわけです。

たまった疲れはどうすればとれるか?薬局や通販でいくら高い粉や粒や液体を買って飲んでも、売っている会社が潤うだけで、あなたの健康状態は決してよくなりません。本来ならお天道さまが沈んでいるあいだに寝ていたであろう分を休むのが一番です。そして、お天道さまが出ているあいだでも、極力多く休む。休むための時間を予定に確保しておくのがよいです。
具体的にどう休むか?たくさん寝ること以外では、ゆっくり深呼吸して心身を休ませる。力を抜いたりストレッチしたりして筋肉を休ませる。食べない時間を長くもうけたり、食事をゆっくり楽しんだりして胃腸を休ませる。そういった普遍的で基礎的なことこそ本当に効果があります。

そして、たいして疲れていないときでも、いつもより多く休むと体が軽くなりますよ。たとえば、いつもは6時間睡眠の人なら8〜9時間ほど休んでみるといいです。休憩も1時間に5分のところを20分くらいとってみる。効きます。是非。